前回は管理栄養士と栄養士との違いや、管理栄養士のなり方についてお話ししました。詳しくは下のリンクからとんでみて下さい↓
今回は管理栄養士の現実的な話もしっかりしていこうかなと思います。正直マイナスな内容が多いので、管理栄養士として前向きにやっていこうと思っている人は見ない方がいいかもしれません‥
管理栄養士に対するリアルな私の思いや考えについてちょっと語りたいと思います
管理栄養士という職業のリアル
私は学校を卒業してから管理栄養士として働き始めました
社会人初めての管理栄養士の収入は大卒以下でした
管理栄養士は大学に通うことで得られる国家資格であるにもかかわらずです
国家試験は簡単のものではありませんでした。管理栄養士の国家試験は勉強をしっかりすれば取れる資格だと言われていますが、言い換えれば真面目に勉強をしなくては取れない資格です。毎日たくさんの勉強をしてやっと取れた資格でした
国家試験だけではなく、管理栄養士専攻自体毎日たくさんの授業と課題があって忙しい毎日でした
なのに、大卒以下の給料しかないんです
あんなに努力したのに、給料が低い低いと世の中で言われている介護士や保育士と一緒の職場だった時はそれらの職業よりも低かったです
しかも管理栄養士として就職できたとしてもずっと管理栄養士として仕事できないことも多く、介護士や保育士などの仕事の傍に管理栄養士の仕事をやると言ったような管理栄養士をメインとした働き方ができないことが多いです
そして休日も1年に100日程度なんて職場も当たり前にありました
きっと管理栄養士として資格を十分に活かせて給料も高くて、お休みもしっかりとれる職場もよく探せばあるのかもしれません。けれど私が見た限りではそれは少数派でした(私は管理栄養士としてだと起業した人以外でそのような条件はあまり見たことがありません)
大学に入る前から管理栄養士の世の中での待遇は聞いてはいましたが、普通に働いた時の管理栄養士の地位がこんなに低くてコスパの悪い資格なんだと働いて身をもって感じました
実際に働いてみた後私が思ったこと
私は栄養学が大好きです。栄養について知り伝えることで病気を事前に防いだり、病気になった後も病気の進行を遅くする手助けだってすることもできる素敵な学問だと思っています
だから栄養学科を選んで学ぶことができて本当に楽しかったし栄養の専門家になれて嬉しかったです
けど仕事は違います。
少ない給料でも休日が少なくても、望む仕事内容ができなくても管理栄養士としてやりがいを持つ。そんな生活もあるでしょう。でも
私にはできない。そう思いました
必死に生きていかなきゃいけないんです。将来はもしかしたら結婚するかもしれない。子供も持つかもしれない。ちゃんとお金を貯めていかなきゃいけない。いろんな将来への『もし』を考えたとき、管理栄養士としてそれでも働きたいかを考えたその時の私の答えは『NO』でした
不遇であったとしても管理栄養士として働きたいという思いは私にはなかったんです。いくら栄養の分野が好きでも、私にはそんな生活は耐えられない。そう思いました
私は管理栄養士に対するそのような仕組みを変えたいと思うほどの熱い志などはありませんでした。なので管理栄養士として働かない道を選びました。
管理栄養士として自分が納得して働ける環境があれば。そう思うこともあります。
けど今後どうなるかはわかりませんが、今私自身は管理栄養士としてどこかに所属して働くことは考えていません
決断したその後
管理栄養士として実務経験を詰んだ後、私は仕事をやめ、今海外にワーキングホリデーに来ています
一度いろんな国の人と関わって頭をリセットして、自分が海外でも生きられる実感を得られたり、今後どう生きていきたいか考えていきたいと思っています
ワーキングホリデーすることは別に管理栄養士だったということとは関係ないですが、管理栄養士だったからワーキングホリデーをしようと踏ん切りがついたとは思います
資格自体で大きく稼げることはないけれど、資格を持っているから日本に帰っても仕事がある。そう思えるだけで普通の人よりも安心だなと思っていて、それは確実にワーキングホリデーをする決断に影響はありました
それは資格をとって良かったなって思えるところです
これから先管理栄養士の資格を使うのかどうかはわかりませんが、どちらにせよ自分の納得のできる日々を過ごせるように自分に正直に生きていきたいと思っています
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