将来のためと思って貯金をし始めると、ほとんどの方は自分の毎月の貯金額が果たして多い方なのか少ない方なのか気になってきてしまうはずです
『周りは周り、自分は自分!』とは思いたいですが、実際のところ周りの人がどの程度頑張って貯金しているのかはどうしても気になってしまうもの‥けどお金のことを実際に聞くのは気がひけるし、聞いたとしても本当かどうかわかりません
そんな時、私はこっそり世の若者がどのくらいの貯金をしているのかをネット検索します(笑)
ネットにはたくさんの情報があるので、その中で正確な資料を探し出して、正確に読み解いていくことが大切になります
今日はその資料の探し方、資料の見方について実際の調査結果の数値についても触れながらお話ししていきたいと思います!!
信頼性の高い統計を見る
ネットを検索すると、いろんな企業がそれぞれの会社で行った統計が出てくることもあります
調査方法によっては結果が全然違う‥なんてこともあります
けど、迷わなくて大丈夫です!見るべき統計は1つ。金融広報中央委員会の統計を見ればいいんです
金融広報中央委員会とは日本銀行に事務局が置かれている組織です。日本銀行にある組織であることから、そこから調査された結果が信頼性の高い調査結果だと考えらます
逆に企業が出した統計だと、会社にとって都合の良い結果になるような調査対象に絞って調査をされていたり、調査結果が操作されている可能性もないとは言えません‥そういうことからも金融広報中央委員会の調査を見た方がいいと思います
金融資産保有額とは
調査結果が書かれている統計を探せたら、次はその統計の資料の内容を見ていきます(今回は2021年の調査結果を見ていきます)
私が今回見ていく資料は金融資産保有額です
ここで言う金融資産とは銀行に預けているお金である預貯金の合計だけではありません
金融資産保有額の中には、預貯金・うち定期性預貯金・金銭信託・生命保険・損害保険・個人年金保険・債券・株式・投資信託・財形貯蓄・その他金融資産があります
簡単にまとめると、貯金だけではなく、投資商品や保険商品も含まれると言うことですね
金融資産には外貨建金融商品を含みます
預貯金は運用または将来の備えとしている部分で、日常的な差し入れ・引き落としに備えている部分は入っていません
生命保険・損害保険はこれまでに払い込んだ保険料の総額です。すでに給付を受けた分や、掛け捨ての保険、年金型商品は除きます
個人年金保険はこれまでに積み立てた掛け金の合計です。すでに給付を受けた分や公的年金、確定拠出年金の掛け金は除きます
債券・株式・投資信託は時価(見たその時の資産価値)でみて、株式に関しては従業員持株制度による株式も含みます
その他金融資産とは金貯蓄口座(金の先物価格が通常現物価格を上回ることを利用しその短期の差益を確定利回りとした証券会社の自由金利商品)、オプション取引や先物取引などの金融派生商品のことです
平均と中央値の違い
私は結婚をしていないので、20代の単身世帯を見ていきたいと思います。単身世帯の金融資産保有額の平均や中央値などが資料には書かれています
けど『平均』とか『中央値』って言葉は学校でやったしなんとなく知っているけど、貯金額を見るときはどのように見るのが正解なの?と思う方も多いんじゃないかなと思います
なんとなく平均額を見ればいいのかな?と思うかもしれませんが、私は中央値が全体の傾向としての数値として正しい値だと思います
平均は『全員の数値を足して人数で割った数値』のことを言いますなので、『1人でも数字が大きい人がいると全体として見ると数値が少ない人が多かったとしても、平均値は大きくなってしまう』という性質があります
極端な例を出すと、調査対象の貯蓄額が4人が2万円で1人が200万だとすると、平均は約42万になってしまいます。この場合の平均値の値は全くメジャーな値ではないことがわかります。実際には42万円を貯金している人なんてこの調査対象には実在しないですからね
それに対して中央値は調査対象を小さい値から大きい値まで並べた時に真ん中にあたる人の数値を言います
上の例で見ると貯金額の値を小さい方から大きい方に並べると2万・2万・2万・2万・200万の順となりその真ん中の値は(2万・2万・2万・2万・200万)で2万なのでこの統計の調査対象の実態により合っていると考えられます
金融資産保有額を見てみる
平均値や中央値の考え方が理解できたら、実際に資料を見ていきます
20代単身世帯の金融資産保有額は平均が179万円、中央値は20万円でした。今回は2021年の統計結果ですが、年によって金額はそこまで変わるものではないので、20代はこの数字を目安に自分の貯金額と比べると全体に対する自分の貯金額が多い方なのか少ない方なのかがわかると思います
他の世代に比べて平均と中央値の差が大きくないことから、貯蓄額が多い人と少ない人の差がまだ少ない世代だということがわかります。20代は働いていない人もいますし、働いていたとしても働き始めてからまだそんなに経っていませんからね。
私はこの数字を見て平均値はそれなりにありますが、日本人の20代は大体の人が20万円しか貯められていないのか‥と思ってしまいました。貯金20万円だと仕事をどうしてもやめたい!と思った時に思い切ってやめたりできる貯金額ではありません。他にも貯金額が少ないと、いろんなところで行動に制約が生じてしまうのではないかなと思いました
さらに、金融資産を持っていない人の割合を見てみると、20代は39%もいるんです‥!!
けどまだ仕事をしていない人もいる年齢だし、持っているお金が少なかったりするのはしょうがないのでは?とも思うかもしれませんが、30代や40代の中央値を見てみます。30代の中央値は56万円、40代の中央値は92万円です。(ちなみに平均は30代が606万円、40代が818万円です)中央値の値で見ると正直、この年代にしては少ないなと思いませんか?しかも、金融資産を持っていない人の割合は30代〜50代までのどの世代も35%を超えているんです‥
『日本人は貯金が好き!』だと私は思っていたのもあって、私はこの数字にとても驚きました‥この金額を見たときは、もう貯金好きな日本人は過去のことで、むしろ少数派なんじゃないかとまで思ってしまいます‥
まとめ
今回の金融資産保有額を見てみてあなたはどう思ったでしょうか?私と同じように日本人が持っている金融資産保有額は思ったより少ないんだなあ、と思った人が多いんじゃないかなと思います
貯金がないなら生活保護などの公的なお金に頼ると言う方法もありますが、取得するのには条件があり、私的財産(車とか)の所有制限や家族の収入なども考慮された上で支給されるので、全員がお金をもらえるというわけではありません
なるべくなら、自分で自分に必要なお金を稼いでお金に関してほとんどストレスなく生活できるくらいの貯金ができるのが1番ですね
また、みなさんの貯蓄額と比べてどうでしたか?
働き始めてからコツコツと貯金してきた人だったら中央値以上の貯金はできているんじゃないでしょうか。まだ貯められていないと言う人も、少しずつでも毎月どのくらい貯金に回すのかを決めて貯めていくことで、今回のこの中央値以上にたくさんのお金を貯めていくことができるようになります
そして、中央値の値ではなく、その金額のもっと上を目指すことができるようになれたらいいですよね!
お金の余裕は心の余裕・行動の余裕につながりますので、根気強く私と一緒に貯金を頑張っていきましょう!!
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